三谷幸喜「ラヂオの時間」「THE 有頂天ホテル」「ザ・マジックアワー」「ステキな金縛り」

多分、脚本は面白かったんだと思う。

だが、映像作品としての面白さはなかった。

アイデアや脚本がよくても、映像作品としての表現力、技術力がないと面白い作品にはならない。

舞台の演出と映画監督としての仕事はまったく別物なんだろうなと思った。

映像作家として実績のある人が監督していたら、もっと面白い作品になったと思う。

「ラヂオの時間」が期待はずれだったので、「みんなのいえ」は観ていない。

だが、いつか観るつもりではいる。

これも「ラヂオの時間」と同様、脚本はよくできているのだろうが、映画作品としてはそれほどの出来ではないだろうと思い込んでいた。

テレビ放映されたとき、それほど期待しないで観てみたら、けっこう面白かった。

「みんなのいえ」は観ていないのでなんともいえないが、監督３作目となって、映画監督としての技術力や表現力を身につけたので、脚本の面白さをそのまま活かせるようになったのだと思う。

俳優陣では堀内敬子がよかった。舞台をみない自分は、この映画で存在を知ったが、この後はテレビでもよくみかけるようになった。

「THE 有頂天ホテル」が面白かったのでこの作品も期待していたが、それほどでもなかった。

「ラヂオの時間」よりはよかったが、「THE 有頂天ホテル」よりは下だった。

三谷作品は、期待して観た作品は期待外れで、期待しないで観た作品は面白いというパターンになってしまった。

テレビ放映されたとき期待しないで観たら面白かった。

中井貴一のシーンとかアット・ホームなほのぼのとした描写が個人的な嗜好には合わなかったが、これは趣味の問題なので作品の出来とは関係ない。

レンタル店にあったDVDには出演者の中に佐藤浩市の名前があったが、テレビ放映版には出ていなかった気がした。

カットされたのか、それとも自分の見落としだったか？

「清州会議」はいつか観るつもりでいるが、「ギャラクシー街道」はどうしようかな？