M・ナイト・シャマラン「シックス・センス」「アンブレイカブル」「サイン」「ヴィレッジ」

○別ブログ「~~まであと○○日(ミルクたっぷりの酒・趣味版)」に

  2011年5月4日公開したものを転載


シックスセンス

好きなタイプの作品ではある。

この手のタイプの作品としては非常によく出来た作品であるが、よく出来た作品であるために、オチが知れ渡ってしまったあとはあまり言及されないという不幸な作品でもある。

冒頭、「秘密がある」とか「人に話さないで下さい」とかネタバレするようなことに触れていたのは宣伝のためだったのだろうか?


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アンブレイカブル

ラストのどんでん返しは、「シックスセンス」に比べると地味だが、けっこう捻ったオチでなかなか良かった。

大ヒット作のあとの作品ということで、前作の雰囲気を残しながらも2番煎じにならず、かつ水準以上の作品を作らなければいけない、という難しい条件を上手くこなした作品だと思う。

全体に地味だが、いぶし銀のような渋さをもった作品、だと感じた。



サイン

ラストで観客を驚かさなければいけない、というのが義務のようになってしまった苦しさを感じさせた。

一応伏線を張っておいて、とりあえずそれらしいオチはつけたけど、「シックスセンス」「アンブレイカブル」に比べると物足りないラストではあった。

ストーリー自体も、もっと面白く展開するかと思ったが期待外れだった。


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ヴィレッジ

作品の世界観が、「オカルト・超常現象が実在する」という設定のものなのか、「オカルト・超常現象は実在せず、それっぽい現象にも科学的・合理的な説明がつく」という設定のものなのかがわからなかった点が見どころであった。化け物が出てきたときは、この作品はそういう世界観なのかと思った程だった。

ミステリー作家・殊能将之の作品が、「黒い仏」以降、オカルト・超常現象が実在するという設定なのか、実在しないという設定なのかを推測しながら読まなければいけなくなったのと似たような状態だった。

オチは、こんな風になるんじゃないかと想像していたのにかなり近い内容だった。


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